お米のこだわり

正しく知ろう! 夏場のお米の保存方法

毎日食べるお米をどのように保存していますか? 特に夏場は、高温多湿が原因で、カビや虫がわいたり、食味が著しく低下したりするため、しっかりとした保存が必要です。夏場のお米の保存方法をご紹介します。

①たくさん買い過ぎない
夏場は約2週間で食べきれる量をご購入ください。
お米は野菜などの生鮮食品と同じです。精米後時間の経過とともにどんどん味は落ちてしまいます。なるべく早く食べることを基本とし、目安として、冬場なら2カ月以内、春秋なら1カ月、最も暑い夏場ならば2週間以内に使いきれる量を購入されることがおすすめです。
高温多湿のこの時期は、買いすぎに注意し、食べきれる量を注文してください。また、ご家庭やその近くで精米できれば、玄米を購入して食べる直前に精米するのが望ましいです。

②保存容器に注意
密閉できて底の丸い容器がおすすめ!
まず避けたいのは、届いた袋のまま口を開けて使い、輪ゴムなどで止めてキッチンの床やシンク下の棚などに直置きする保存方法です。お米の袋には、目に見えない小さな穴がたくさん開いており、その穴から水分や湿気、害虫が侵入してくることが十分考えられますので、袋を開けたら専用の容器に移しかえましょう。袋に入れたまま容器などに入れて使う場合は問題ありません。
 お米の保存に適した容器は、しっかりと密閉できるもので、底の角が丸いものです。角のある容器は掃除しても、隅にぬかなどが残ってしまうことがありますが、底の丸いものなら安心です。

③害虫予防
お米の注ぎ足しは禁物。容器も清潔に!
ご家庭でしっかり保存すれば、一定の害虫予防が可能です。ご家庭では、保存容器の底に付着した古い米ぬかやゴミなどを放置することが、お米に虫が発生してしまう一番の原因です。
米は古いものを全部使い切ってから新しいものを入れるようにし(注ぎ足しは禁物)、新しい米を入れる前には必ず容器の掃除をするようにしましょう。

④保存場所に注意
夏場は、ペットボトル&冷蔵庫がおすすめ!
一人暮らしや家族が少ないご家庭の場合、米を使い切るまでに時間がかかってしまいがちです。このようなご家庭の場合は常温保存よりも冷蔵庫保存が安心です。すぐに使いきれるご家庭の場合でも、気温が20℃以上になる季節は虫が発生しやすい状態になりますので、冷蔵庫での保存をおすすめします。
 冷蔵庫で保存をする時に、便利なのがペットボトル。ペットボトルは密閉性も高く、寝かせて保存することもできます。また500mlのペットボトルの容量は、ちょうど米3合分。1.5Lで9合、2Lで12合です。あらかじめ計量しておいても便利です。残量の確認も容易になります。

夏場の虫の発生について
初夏以降、蒸し暑くなってきますと、コクゾウムシやノシメマダラメイガなどの、お米や食べ物に湧く虫の発生が心配されるようになってきます。
農薬や燻蒸剤を使用せずに栽培・貯蔵されたお米は、虫が発生する可能性が高くなりますが、虫が発生するということは、殺虫剤などの残留が無い、または少ないと考えてよいでしょう。
もちろん当社でも気をつけていますが、完全に防ぐことは難しく頭を悩ませています。
虫が発生してしまったお米を食べても衛生上問題はありませんが、決して気持ちのよいものではありませんよね。そこで、お米に虫が発生してしまった場合の対処方法をご説明します!

◆虫が発生した場合の対処方法
糸を引いて固まっているお米は、目が粗いフルイでお米をふるって捨てて下さい。フルイがなければ、手ですくい、ひっかかるお米を捨てて下さい。
直射日光の当たらない風通しの良い明るいところで、お<米を新聞紙などの上に広げて陰干しをし、虫がいなくなった頃合いをみて、お米を収納して下さい。br /> ※直射日光を長時間お米に当てると、乾燥し劣化する恐れがあるためお避け下さい。
虫が発生した保存容器は、隅々までよく洗い、日光に当てて消毒して下さい。br /> 空になったらつぎ足しをせず、そのつど容器を洗って太陽光で乾かすと、虫の発生はかなり防げます。

おいしいお米の炊き方
  • 洗米

    お米はゴシゴシ研 ぐというよりも、たっぷりの水でさっと洗うようにします。昔に比べて現在の精米技術は向上していますので、米と米を擦り合わせるように研ぐ必要はありません。

    まずボウルにたっぷりの水をはり、計量した米を一気に入れます。(米に水を注ぐようにすると、吸水にむらができるといわれています)1回目の洗米は、米がぬか臭くならないようにするため手早くさっと洗ってすぐに水を捨てます。その後水を4~5回ほどかえて洗います。水は完全に澄むまで洗う必要はありません。

  • 水加減

    基本的には炊飯器の目盛り通りの水量ですが、柔らかめ、固めはお好みで水加減をしてください。また、新米は古米に比べて水分量が多いので、若干水を少なめにします。逆に無洗米の場合は、通常の1割増し位の水が適量です。

  • 吸水

    最低でも、夏30分、冬2時間程度は吸水させるようにしましょう。この吸水時間で炊きあがりにかなり差が出ます。でも吸水時間が長ければ長いほど良いというものではありませんのでご注意を。もしどうしても洗ってすぐに炊かなければならない場合は、水ではなくぬるま湯に米を浸して炊いてください。